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付録.DoPaへの接続

 F&e Web ServerではNTT DoCoMo殿が提供する無線通信網「DoPa」を利用することができます。 DoPa(ドゥーパ)についての詳細は、NTT ドコモ殿にご確認下さい。 以下ではF&e Web Serverから DoPa をご利用になる設定例を示します。


DoPa接続検証済み機器


 F&e Web Serverでは以下のDoPa対応機器でDoPa網への接続確認を行っています。

●Mobile Ark 9601D

インターネット接続サービスで利用


 DoPa機器を用いてインターネット接続サービスを利用する方法を説明します。
 インターネット接続サービスはDoPa機器からDoPa網を用いてインターネットに接続するサービスです。
 接続構成はアナログ電話回線を用いてダイアルアップ接続を行う場合と ほとんど変わりがありませんが、以下の項目で違いがあります。

@インターネット→DoPa機器への接続要求は不可 接続を行っていないDoPa機器に対しては外部から接続を行うことはできません。
ADoPa機器へ直接電話をかけてダイアルアップを行うことは不可 DoPa機器に直接電話をかけてダイアルアップ接続することは仕様上行えません。
BDoPa対応プロバイダとの契約 DoPa網からインターネットに接続するにはNTTドコモ殿が提供するmoperaもしくは DoPa対応のプロバイダをご利用になる必要があります。

 上述の違いはありますが、設定は通常のアナログ回線で ダイアルアップ接続を行う場合と違いはありません。 PPPクライアント設定で設定を行う内容を以下に示します。

設定項目 設定する値
モデム接続先 Mobile Arkを接続したデバイスを指定
モデム種類 「一般モデム」を指定
電話番号 アクセスポイントの電話番号を指定
ダイアル種別 「トーン」を指定
接続ユーザー名 プロバイダから指定されたものを指定
パスワード プロバイダから指定されたものを指定
切断までの時間 通常と同じ
IPヘッダの圧縮 「圧縮を行わない」を指定
自IPアドレス 不要
フィルタの指定 不要

LAN接続サービス


 DoPa機器を用いてLAN接続サービスを利用する方法を説明します。
 LAN接続サービスはDoPa機器からDoPa網を用いてネットワークに接続するサービスです。 端末のNID登録を「行う/行わない」でOPEN接続とCLOSE接続に分けられますが、 OPEN接続の場合は前述のインターネット接続の接続先が インターネット→LANになっただけですので説明を省略します。 以下ではLAN接続サービスでCLOSE接続を行う場合の設定を説明します。

PPPクライアントの設定


 LAN接続サービスでを使ってLAN接続サービスを利用する場合には PPPクライアントの設定を以下のように行ってください。

設定項目 設定する値
モデム接続先 Mobile Arkを接続したデバイスを指定
モデム種類 「一般モデム」を指定
電話番号 NTT DoCoMo殿から指定された電話番号を指定
ダイアル種別 「トーン」を指定
接続ユーザー名 記入しないで下さい
パスワード 記入しないで下さい
切断までの時間 通常と同じ
IPヘッダの圧縮 「圧縮を行わない」を指定
自IPアドレス NTT DoCoMo殿からMobile Arkに割り当てられたIPアドレスを指定します
フィルタの指定 不要

PPPサーバの設定


 LAN接続サービスでを使ってLAN接続サービスを利用する場合には PPPサーバの設定を以下のように行ってください。

設定項目 設定する値
モデム接続先 Mobile Arkを接続したデバイスを指定
モデム種類 「一般モデム」を指定
接続可能ユーザー名 記入しないで下さい
パスワード 記入しないで下さい
切断までの時間 通常と同じ
自ホストIPアドレス NTT DoCoMo殿からMobile Arkに割り当てられたIPアドレスを指定します
接続時に渡すIPアドレス NTT DoCoMo殿から指示されたICMP発行用IPアドレスを指定します。

 PPPサーバの設定が完了したら、続いてPPPサーバのルーティングの設定を行います。
 この設定はDoPa-LAN接続サービスを利用し、以下のようなネットワークを構築する場合に必要になります。
※DoPa-LAN接続の場合、たいていのケースはこのようなネットワーク形態になります。
PPPサーバ ルーティング設定が必要なネットワーク構成 図.PPPサーバ ルーティング設定が必要なネットワーク構成
 このようなネットワークではMobileArkに割り当てられたIPアドレスが所属する ネットワーク(図では192.168.0.0/255.255.255.0)の他にLAN2のような 別のネットワークと通信する場合にもMobileArkを経由して 行うようにルーティング(経路)を設定する必要があります。
PPPサーバ ルーティング設定画面
【画面.PPPサーバ ルーティング設定】
 PPPサーバのルーティングの設定は
「システム設定」
  →「PPPサーバ設定」
    →「PPPサーバ ルーティング設定」
で表示される【画面.PPPサーバ ルーティング設定】から行います。

 MobileArkを経由して通信を行いたいネットワークの ネットワークアドレスとサブネットマスクをテキストボックスに入力します。 ネットワークは最大で4つまで登録することができます。
※画面ではFWS-Proから 192.168.5.0/255.255.255.0 への通信を行う際に MobileArkを経由して通信するように設定しています。

 DoPa-LAN接続を行う場合、
(1) FWS-ProのLAN側のネットワーク …【LAN1】
(2) MobileArkとICMP発行用アドレスとのネットワーク …【PPP】
(3) DoPa網(ISDN)→ルーターのWAN側のネットワーク …【WAN】
(4) ルーターのLAN側のネットワーク …【LAN2】
のように4つのネットワークを考慮した設定を行わないと通信が正常に行えません。
この複雑な設定を軽減する目的で
 DoPaの設定診断
を用意してあります。 設定作業の際にネットワーク構成を整理する補助ツールとしてご利用ください。

 この画面は設定されているネットワークの情報を図で表示するとともに、 現在のネットワーク設定に問題があるかを診断します。
診断の結果に問題があれば、その問題箇所と設定を画面に表示します。
DoPaの設定診断画面
【画面.DoPaの設定診断】

 本画面では以下の診断が行われます。
  ・LAN1の設定が適切かどうか?
  ・MobileArkの設定が適切かどうか?
  ・LAN2へのルーティングが適切かどうか?
 画面に設定の不備が表示されている場合には、 DoPa-LAN接続が行えないような設定がされていることを示しています。 設定を変更して、設定の不備を無くしてください。


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