メニュー 1.1.各部の名称と説明

1.概要

 F&e Web Server Exは、データを収集・監視する機能と Webサーバ機能を持ったリモート監視システムです。
 設備・機械に組み込み、監視側に通常のWebブラウザを用意することで リモート監視システムを実現できます。
特別なプログラミングすることなく リモート監視システム の構築が可能です。

 本文章ではF&e Web Server Ex(以下F&e Web Server)の 『機能』と『取扱い方法』を説明します。



 F&e Web Serverでは標準仕様として、下記の機能があります。

 ・ 本体に取り付けた拡張入出力モジュールからのデータ収集
 ・ デジタル、アナログ、カウンタ信号および積算時間/回数での警報の発生とメール送信
 ・ Webブラウザを用いたデータ表示( HTML/PHP/JavaApplet )
 ・ Webブラウザからの各種設定( 収集データの設定、システムの設定、警報、メールなど )
 ・ 収集データの蓄積 ( CSVファイル:","で区切られたテキストファイル )
 ・ 収集データのFTP/メール転送
 ・ 収集データの表示 ( 表/グラフ )
 ・ イベント発生時に各種プログラムの実行
 ・ 収集データの四則演算
 ・ PLCからのデータ収集
  [ 対応PLC ]
   【 RS-232C,RS-422/485 】※オプションのCOM-2(FIT)またはCOM-1PD(FIT)が必要です
     三菱電機 MELSEC-A/MELSEC-Q/MELSEC-FX シリーズ
     松下電工 FPシリーズ
     オムロン SYSMAC-CS1/CJ1シリーズ FINS(上位リンク)
     JTEKT TOYOPUC-PC3Jシリーズ(コンピュータリンク)
     ※RS-422/485はTOYOPUC-PC3Jのみ半2重のみ、他は全2重のみ対応
   【 Ethernet 】
     三菱電機 MELSEC-Q シリーズ(UDP)
     オムロン SYSMAC-CS1/CJ1シリーズ FINS(UDP)プロトコル
     JTEKT TOYOPUC-PC3Jシリーズ(UDP)

 またオプションとして以下の商品をご用意しています。
 ・ F&eIT拡張モジュール(対応品)
カテゴリ 製品名 説明
デジタル入出力モジュール DIO-8/8(FIT) 入力:8点、出力:8点
DI-16(FIT) 入力:16点
DO-16(FIT) 出力:16点
DIO-16/16(FIT) 入力:16点、出力:16点
DI-32(FIT) 入力:32点
DO-32(FIT) 出力:32点
RRY-4(FIT) 出力:4点(リレー出力)
アナログ入力モジュール ADI12-8(FIT) 入力:8ch(分解能12ビット/電圧入力)
ADI16-4(FIT) 入力:4ch(分解能16ビット/電圧・電流入力)
アナログ出力モジュール DAI12-4(FIT) 出力:4ch(分解能12ビット/電圧・電流出力)
DAI16-4(FIT) 出力:4ch(分解能16ビット/電圧・電流出力)
カウンタ入力モジュール CNT24-2(FIT) 入力:2ch(24ビットカウンタ)
CNT16-8(FIT) 入力:8ch(16ビットアップカウンタ)
CNT16-8L(FIT) 入力:8ch(16ビットアップカウンタ)
PT入力モジュール PTI-4(FIT) 入力:4ch(Pt100/JPt100に対応)
シリアル通信モジュール COM-2(FIT) RS-232C 2ch
COM-1PD(FIT) RS-422/485 1ch
電源ユニット POW-AD13 AC 100V 3.0A
POW-AD22 AC 100〜200V 2.0A
POW-DD10 DC 10〜30V 3.0A
POW-DD43 DC 30〜50V 3.0A


特長


データ収集

  ・センサや装置のコントローラ/PLCなどから定周期でデータを収集します。
  ・収集したデータを定められたフォーマット(CSV形式)で保存します。
  ・保存したデータをFTPサーバに転送したり、メールに添付して送信することができます。

Webサーバ機能

  ・遠隔地にあるパソコンからWebブラウザを使用してF&e Web Serverが収集したデータを監視できます。

イベント検知を電子メールで送信

  ・収集したデータを監視しイベントを検知すると、登録された担当者に電子メールで通知します。
  ・イベント通知の電子メールの詳細情報は、イベント履歴表示でも確認できます。

イベント検知で任意プログラムの実行機能

  ・イベント検出時に任意のプログラムが実行可能です。

スケジューラによるプログラムの定期実行機能

  ・スケジューラにより任意のプログラムを定期実行できます。

プログラムのリモートメンテナンス機能

  ・FTP、TELNETによりプログラム入れ替えまたはリスタートが遠隔地から可能です。

デジタル信号の出力機能

  ・Webブラウザからデジタル出力モジュールを操作できます。

収集したデータの表示機能

  ・Webブラウザから収集したデータを表形式、グラフで閲覧できます。
  ・Webブラウザから発生したイベントを検索、チャート表示などで閲覧できます。

ソフトウェア仕様


項目 仕様 備考
接続デバイス数 全般 8ユニットまで 電源容量による制限があります
アナログ入力 MAX 64点(MAX 8点/1ユニット) ユニットにより-10〜10V、0〜20mA
カウンタ入力 MAX 64点(MAX 8点/1ユニット) ・各チャネルで【現在値】【設定時間内での変化値(増分カウンタ)】を計測
・増分カウンタの計測範囲はユニット毎に「分/時/日/週/月」から選択
・増分カウンタのクリアタイミングはユニット単位で設定
デジタル入出力 MAX 256点(MAX 32点/1ユニット) ・各チャネルで【現在値】【設定時間内での変化値(増分カウンタ)】【ON時間(秒)】を計測
・カウンタ/ON時間の計測範囲はユニット毎に「分/時/日/週/月」から選択
・カウンタ/ON時間のクリアタイミングはチャネル単位で設定
PLC 1台
48点(ビット/ワード)を16ブロックまで
全768点(= 48点 x 16ブロック)
・三菱電機 MELSEC-Aの計算機リンク(シリアル*)
  1Cフレームの形式4をサポート
  但し拡張ファイルレジスタは不可
・三菱電機 MELSEC-Qの計算機リンク(シリアル*/Ethernet)
  3Cフレーム形式4、3Eフレーム、Ethernet(UDP)をサポート
・三菱電機 MELSEC-FXの計算機リンク(シリアル*)
  1Cフレームの形式4をサポート
  但しCNデバイスのサポートはCN0〜CN199のみ
・松下電工 FPシリーズ(RS-232C*)
  MEWTOCOL-COMをサポート
・オムロン SYSMAC-CS1/CJ1シリーズ(RS-232C*/Ethernet)
  FINS/上位リンク(RS-232C)、FINS/UDPをサポート
・JTEKT TOYOPUC-PC3Jシリーズ(シリアル*/Ethernet)
  コンピュータリンク(シリアル)、Ethernet(UDP)をサポート

シリアルはRS-232Cの他にRS-422/RS-485を含みます。
  RS-422/RS-485はTOYOPUC-PC3Jのみ半2重通信で他は全2重通信の対応になります。
仮想デバイス
(演算用デバイス)
全192点
48点を4ブロックまで
F&e Web Serverの取込んだ値を四則演算できるデバイス
モデム・TA* 1台
RS-232C接続のもの
Mobile Ark* 1台
RS-232C接続のもの
*. 機能を利用する場合にはオプションのCOM-2(FIT)が必要になります。
モニタリング Webブラウザによるモニタリング WindowsXP以降/IE 6.0以降を推奨
表示点数 全デバイスのモニタリングが可能 JavaAppletの更新間隔/配置個数によっては表示できない場合があります
モニタリング方法 @PHPによる表示
AJavaAppletによる表示
B全データ一括モニタ
C画面エディタで作成した画面
@、Aはユーザー様によるカスタマイズ必須
JavaApplet部品 @数値表示
Aメーター表示
B棒塗潰し表示(縦・横)
C円塗潰し表示
D画像切替え表示
Eチャート表示
F履歴表示
Gデジタル出力操作ボタン
H行灯メッセージ表示
など
E、Fは1つにつき8信号まで表示
モニタリング間隔 1秒〜 JavaApplet使用時は1秒〜
HTMLのRefreshを用いる場合は実質5秒程度〜
イベント監視 監視点数 MAX 300点 ・1イベントの発生/復旧のそれぞれで
   メール送信/ファイル保存/コマンド実行
  が指定可能
・1イベント内で発生/復旧の監視信号を分けることが可能
  (例)発生の監視はCH1で、復旧はCH2で
・イベント監視信号は全デバイスの信号から選択可能
監視間隔 100msec PLCの場合は通信時間(要求点数に比例)によっては遵守できません
履歴件数 MAX 5000件 5000件を超えると古いものから上書き
ファイル保存 ファイル形式 CSV形式 「,」区切りのテキストファイル
保存メディア CF/RAMの選択が可能 RAM選択時は電源OFF時にデータが失われます
保存可能信号数 1ファイルにつき250点まで
保存件数 1ファイル当り1〜99999件まで
(時刻による満了も可能)
1ファイルは最大で3MB。保存ファイル全体で4MBまで保存設定可能
保存間隔 1秒〜 3秒毎、毎分、毎時、毎日、毎週等の柔軟な指定が可能
満了時動作 (1)満了時にファイル名を変えて保存
(2)満了以降は古いデータを上書き
(3)満了時にファイルをクリア
から選択可能
(1)の場合、ファイル名変更後にCFに保存
メール転送 満了時にファイルをメール転送可能 転送先は予め設定された送信先から選択可能
メール添付時にファイルはLHA圧縮
FTP転送 満了時にファイルをFTP転送可能 転送先は予め設定されたFTP先から選択可能
保存容量 CFに96MB、RAMに4MBまで 1ファイルあたりは3MBまで
ファイル表示 保存したファイルを表で表示可能 表は100件毎にページ分割して表示
グラフ 保存したファイルをグラフで表示可能 グラフはSVG形式で作成。表示にはプラグインが必要
メール送信 プロトコル SMTP,ESMTP POP before SMTP対応
SMTP認証はCRAM-MD5,PLAIN,LOGINに対応
添付ファイル BASE64にてエンコード LZH形式に圧縮した後にエンコード
送信先設定数 20件まで 1件あたり300バイトまで指定可能
300バイト以内なら","区切りで複数のアドレスを列挙可能
メッセージ設定数 300件まで それぞれ100文字まで指定可能
スケジュール 定期実行 定期コマンド実行を10件設定可能 実行指定時刻は3秒毎、毎分、月曜日正時毎等の柔軟な指定が可能
セキュリティ 認証 ユーザー/パスワード WebサーバによるBasic認証
その他 メンテナンスモード 運用中に一部の機能を停止可能 対象は【メール送信】【ファイル保存】【イベント履歴保存】【コマンド実行】

システム仕様
項目 内容
OS Timesys Linux 4.0 ( kernel 2.4.18-timesys-4.0, glibc 2.2.5 )
サポートプロトコル HTTP, SMTP, PPP, NTP, FTP, TELNET, DHCP
システム領域 32MB
ユーザー使用可能領域 96MB


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CONTEC.CO.,Ltd.