メニュー 2.2.デバイスの設定を行う 2.2.4.全デバイスの設定完了の確認

2.2.3.各デバイス設定


 ADI12-8(FIT),ADI16-4(FIT)
 CNT24-2(FIT),CNT16-8(FIT),CNT16-8L(FIT)
 DI-16(FIT),DI-32(FIT)
 DIO-8/8(FIT),DIO-16/16(FIT)
 DO-16(FIT),DO-32(FIT)
 PLC
 仮想デバイス

ADI12-8(FIT),ADI16-4(FIT)

画面2-2-3.ADI12-8(FIT)設定
画面2-2-3.ADI12-8(FIT)設定
 ADI12-8(FIT)アナログ入力デバイスの設定は【画面2-2-3.ADI12-8(FIT)設定】で 行います。
 まずはデバイスのコメントを入力します(@)。 ここで入力されたコメントは 【画面2-2-2.デバイス設定一覧】等で使われます。
 続いて電圧の入力レンジをリストから選択します(A)。
※入力レンジは同一デバイス全てのチャネルで共通です。
 次に上下限フィルタの設定を行います(B、C)。 上下限フィルタはEで入力した変換後の値がここで設定した値以下(以上)の値になった場合に 値を丸め込む機能を提供します。この機能を使うと値が下記のように丸め込まれます。
例:下限を0、上限を7.5にしていた場合
 算出値 が -2 → 0 に変換して処理(下限フィルタ)
 算出値 が 8 → 7.5 に変換して処理(上限フィルタ)
※上下限フィルタは同一デバイス全てのチャネルで共通です。
フィルタ機能を使う場合には使用するフィルタのチェックボックスにチェックを付け、 テキストボックスに閾値を入力してください

 次に信号名称を入力します(D)。入力した信号名称は モニタリングやファイル保存、イベント等で使われます。
 続いて変換式を入力します(E)。式の「X」にデバイスからの入力電圧が セットされ、ここで入力した演算式で計算された値がその信号の値として 扱われます。
 最後に小数点桁数をリストから選択します(F)。 ここで選択された桁数でファイル保存等が行われます。 アナログ入力では値を最大で8桁まで(小数点の"."や符号の"-"を含む)扱えます。
 D〜Fは各チャネル毎に設定して下さい。 全ての項目の設定が完了したら【更新】ボタンを押下して設定を書き込みます。

 ここまではADI12-8(FIT)の説明ですが、ADI16-4(FIT)でも設定内容は同じです。
ADI16-4(FIT)では信号数が4chになり、入力レンジは「-10V〜10V」「0mA〜20mA」 から選択します。
ADI16-4(FIT)は入力信号の切り替えに本体のディップスイッチを使います。
全てのスイッチが向かって右側(工場出荷時)の場合は電圧入力、全てのスイッチが 向かって左側の場合は電流入力です。
本体のディップスイッチを設定した上で、デバイス設定のレンジ設定を行ってください。
   
   
   
   
電圧入力(工場出荷時)
   
   
   
   
電流入力
ディップスイッチの設定とデバイス設定画面でのレンジ設定が不一致の場合、 正常な値が取り込めません。

CNT24-2(FIT),CNT16-8(FIT),CNT16-8L(FIT)

画面2-2-4.CNT24-2(FIT)設定
画面2-2-4.CNT24-2(FIT)設定
 CNT24-2(FIT)カウンタ入力デバイスの設定は【画面2-2-4.CNT24-2(FIT)設定】で行います。
 まずはデバイスのコメントを入力します(@)。
ここで入力されたコメントは 【画面2-2-2.デバイス一覧】等で使われます。
 続いてカウンタの動作設定をリストから選択します(A〜E)。
設定の内容はデバイス付属の解説書を参照下さい。 これらの設定は同一デバイス全てで共通です。
 次に増分カウンタの種類をリストから選択します(F)。 増分カウンタは選択された時間単位毎のカウント差をカウントするカウンタです。 増分カウンタのクリアは増分カウンタクリア時間で設定された時間に行います(G)。 増分カウンタの詳細につきましては後述の 「増分カウンタって?」を参照下さい。
 次にカウンタの値をF&eWSサービス起動の際に停止した状態から 復元するかどうかを設定します。 復元を行う場合には「終了時の値をセット」を選択しておきます。
 次に信号名称(現在値/増分カウンタ値)を入力します(I、J)。 入力した信号名称はモニタリングやファイル保存、イベント等で使われます。
 最後にカウンタの初期値を入力します(K)。 この値はHで「初期値をセット」を選択されていた場合、 F&eWSサービス起動時にセットされます。 CNT24-2(FIT)ではF&eWSサービスの起動時や電源断時等に それまでの値が失われますが、この設定を使うことでこの制限を回避できます。

 I〜Kは各チャネル毎に設定して下さい。 全ての項目の設定が完了したら【更新】ボタンを押下して設定を書き込みます。

 ここまではCNT24-2(FIT)の説明ですが、CNT16-8(FIT),CNT16-8L(FIT)でも 設定内容は同じです。
CNT16-8(FIT),CNT16-8L(FIT)では信号数が8chになり、 アップカウンタ専用の為、A〜Dの動作設定は無くなります。

−増分カウンタって?−

 F&e Web Serverではハードウェアに格納されているカウンタ値の他に、 時間毎のカウンタ値の変化を格納するソフトウェアによる「増分カウンタ」というものを 用意しています。
 増分カウンタは分毎、時毎、日毎、週毎、月毎の範囲の中からユニット単位で範囲を 1つ選択できます。 これによって「5/1の00:00:00〜23:59:59までの間にカウント値は幾つ変化したか?」 のような1日当たりのカウント数がF&e Web Serverで計測できるようになります。

 増分カウンタの選択された範囲での値クリア時刻はGで任意に設定できます。 例えば増分カウンタを日で選択した場合、Gで08時30分00秒が設定されていたら、 8:30:00になると増分カウントを検出する基準値がその時刻のカウンタ入力値に更新され、 以降はその基準値と現在値との差が増分カウンタにセットされます。 つまり毎日8:30:00〜翌日の7:29:59までの増分カウンタとして利用できます。

 例をさらに続けます。増分カウンタを分で選択した場合にはGで設定された 「秒」の部分のみをクリアの時刻として扱います。 この状態でGに30秒が設定されていたら??:??:30〜??:??+1:29までの 毎分の増分カウンタとして利用できます。

 増分カウンタは基準値が再セットされた後2秒間(Gでセットされた時刻+2秒まで)は 再セット直前の値を2秒間保持し続けます。これは外部アプリケーションが増分カウント値の クリア直前の最終値を取得することを容易にする為の仕組みです。 F&eWSサービスでもこの仕組みはファイル保存時に使用されています。

DI-16(FIT),DI-32(FIT)

画面2-2-5.DI-16(FIT)設定
画面2-2-5.DI-16(FIT)設定
 DI-16(FIT)デジタル入力デバイスの設定は【画面2-2-5.DI-16(FIT)設定】で行います。
 まずはデバイスのコメントを入力します(@)。
ここで入力されたコメントは 【画面2-2-2.デバイス一覧】等で使われます。
 ご使用のユニットのRevisionNoが2以降の場合には、



のようにデジタルフィルタの設定が表示されます。 設定の内容はハードウェアの解説書を参照ください。
 次にカウンタUPトリガ検出時間、カウンタUPトリガ解除時間を入力します(A、B)。 この値はデジタルカウンタ・カウントアップ条件になります。 ここで入力した時間以上の間連続してON/OFFだった場合にカウンタがUPします。 詳しくは「デジタル入力デバイスのカウント値・ON時間値って?」 を参照下さい。
 次にカウンタ値/ON時間値をF&eWSサービス停止時に保持するかどうかを選択します(C)。 「クリア」選択時はカウンタ値/ON時間値共にサービス停止時にクリアされます。 「終了時の値をセット」選択時はF&eWSサービスを停止させても再起動後に終了時の値に復元します。
 続いて各信号のカウンタ値/ON時間値の種類を選択します(F)。 ここで選択された単位でカウンタ値/ON時間値はクリアされます。 実際にクリアされる時間はカウンタクリア時間で指定します(D)。 カウンタ/ON時間はクリア後に2秒間、クリア直前の値をラッチし続けます (ラッチ中でもカウントは続いていますのでラッチ後もカウント値はずれません)。 カウンタ/ON時間のクリア直前の値を取得する場合にはこのラッチ中の2秒間で 値を取得して下さい。

 最後に信号名称(現在値/カウンタ値/ON時間値)を入力します(E、G、H)。 入力した信号名称はモニタリングやファイル保存、イベント等で使われます。
 E〜Hは各チャネル毎に設定して下さい。

全ての項目の設定が完了したら【更新】ボタンを押下して設定を書き込みます。

DIO-8/8(FIT),DIO-16/16(FIT)

画面2-2-6.DIO-8/8(FIT)設定
画面2-2-6.DIO-8/8(FIT)設定
 DIO-8/8(FIT)デジタル入出力デバイスの設定は【画面2-2-6.DIO-8/8(FIT)設定】で行います。
 まずはデバイスのコメントを入力します(@)。
ここで入力されたコメントは 【画面2-2-2.デバイス一覧】等で使われます。
 ご使用のユニットのRevisionNoが2以降の場合には、



のようにデジタルフィルタの設定が表示されます。 設定の内容はハードウェアの解説書を参照ください。
 次にカウンタUPトリガ検出時間、カウンタUPトリガ解除時間を入力します(A、B)。 この値はデジタルカウンタ・カウントアップ条件になります。 ここで入力した時間以上の間、連続してON/OFFだった場合にカウンタがUPします。 詳しくは「デジタル入力デバイスのカウント値・ON時間値って?」 を参照下さい。
 次にカウンタ値/ON時間値をF&eWSサービス停止時に保持するかどうかを選択します(C)。 「クリア」選択時はカウンタ値/ON時間値共にサービス停止時にクリアされます。 「終了時の値をセット」選択時はF&eWSサービスを停止させても再起動後に終了時の値に復元します。
 続いて各信号のカウンタ値/ON時間値の種類を選択します(F)。 ここで選択された単位でカウンタ値/ON時間値はクリアされます。 実際にクリアされる時間はカウンタクリア時間で指定します(D)。 カウンタ/ON時間はクリア後に2秒間、クリア直前の値をラッチし続けます (ラッチ中でもカウントは続いていますのでラッチ後もカウント値はずれません)。 カウンタ/ON時間のクリア直前の値を取得する場合にはこのラッチ中の2秒間で 値を取得して下さい。

 最後に信号名称(現在値/カウンタ値/ON時間値)を入力します(E、G、H)。 出力部にはカウンタ値/ON時間はありません。 入力した信号名称はモニタリングやファイル保存、イベント等で使われます。
 E〜Hは各チャネル毎に設定して下さい。

全ての項目の設定が完了したら【更新】ボタンを押下して設定を書き込みます。

DO-16(FIT),DO-32(FIT)

画面2-2-7.DO-16(FIT)設定
画面2-2-7.DO-16(FIT)設定
 DO-16(FIT)デジタル出力デバイスの設定は【画面2-2-7.DO-16(FIT)設定】で行います。
 まずはデバイスのコメントを入力します(@)。
ここで入力されたコメントは 【画面2-2-2.デバイス一覧】等で使われます。
 最後に信号名称を入力します(A)。入力した信号名称はモニタリングや ファイル保存、イベント等で使われます。
 Aは各チャネル毎に設定して下さい。 全ての項目の設定が完了したら【更新】ボタンを押下して設定を書き込みます。

−デジタル入力デバイスのカウント値・ON時間値って?−

F&e Web Serverではデジタル入力信号に対して信号の状態を読込みOFF→ONに なった回数を数える「カウント値」と信号がONだった時間を計測する「ON時間値」を ソフトウェアで算出し格納しています。
 OFF→ONカウント値はデジタル入力信号のOFF→ONの回数をカウントする信号立上り 検出カウンタです。0〜4294967295(32ビット値)までカウントします (ファイル保存時、99999999以上の値は強制的に99999999に丸められます)。 カウントUPトリガ検出時間・カウントUPトリガ解除時間(有効な時間は200msec以上)を 指定することによってノイズ等になる一時的な信号ON/OFFをフィルタリングすることが できます。OFF→ONカウント値は以下の図のような信号遷移で行われます。


 ON時間値はデジタル入力信号がONだった時間を計測した値になります。 単位は秒です。0〜4294967295(32ビット値)までカウントします。 ON時間の計測は信号がONだった時の時間を累積していくだけの単純なものになります。


 OFF→ONカウント値・ON時間値ともに、増分カウンタ (※前述の「増分カウンタって?」を参照)のように時間範囲でのカウンタとしても 使用できます。時間範囲は各チャネル毎に指定できます (クリア時間はユニット単位での指定になります)。 値のクリア等の基本的な考え(クリア後2秒間値を保持する等)は増分カウンタと同じに なりますので詳細はそちらを参照ください。


PLC

画面2-2-8.PLC接続設定
画面2-2-8.PLC接続設定
 PLCデバイスの設定は【画面2-2-8.PLC接続設定】から行います。
 PLCをシリアル接続する場合にはシリアルポートを1つ占有します。
F&e Web Server本体にはシリアルポートはありませんので、 COM-2(FIT)かCOM-1PD(FIT)が必要です。
 まずは接続を行うPLCの設定を行います。 接続するPLCの種類を@から選択して下さい。F&e Web Serverでは 以下の機種から選択できます。

 ・三菱電機 MELSEC-A シリーズ
   計算機リンク(シリアル) 1Cフレーム形式4
※拡張ファイルレジスタ領域へのアクセスは不可
 ・三菱電機 MELSEC-Q シリーズ
   計算機リンク(シリアル) 3Cフレーム形式4
 ・三菱電機 MELSEC-Q シリーズ
   計算機リンク(Ethernet) 3Eフレーム/バイナリ
 ・三菱電機 MELSEC-FX シリーズ
   計算機リンク(シリアル) 1Cフレーム形式4
※CN(カウンタ現在値)はCN0〜CN199のみアクセス可能
 ・松下電工 FP シリーズ MEWTOCOL-COM
   C-NET(シリアル)
 ・オムロン SYSMAC-CS1/CJ1 シリーズ
   Ethernet FINS/UDP
 ・オムロン SYSMAC-CS1/CJ1 シリーズ
   CPU本体(RS-232Cポート) FINS/上位リンク
 ・JTEKT TOYOPUC-PC3J シリーズ
   Ethernet
 ・JTEKT TOYOPUC-PC3J シリーズ
   コンピュータリンク(シリアル)

 続いてデバイスのコメントを入力します(A)。
ここで入力されたコメントは 【画面2-2-2.デバイス一覧】等で使われます。
 次にPLCの局番指定等を行います(B)。
設定の内容につきましては、計算機リンクユニットのマニュアルも併せて参照下さい。 設定は各項目のリストから選択します。
三菱電機 MELSEC-A/MELSEC-FXシリーズの場合はPLC局番とPC番号のみを使用し、 ネットワーク番号、自局番は選択不要です。
松下電工 FPシリーズではPLC局番以外は選択不要です。
オムロン SYSMAC-CS1/CJ1シリーズではFINSノード番号以外は選択不要です。
JTEKT TOYOPUC-PC3Jシリーズではシリアル時のみ局番選択が必要でEthernet時は選択不要です。

※.PLC機種を変更した場合は機種変更後に一度保存を行わないと 各PLCに合わせた局番等が読み込まれません。

 次に接続設定を行います。ここでは「収集間隔(C)*」「接続先(D)」 「通信設定(速度(E)、データ長(F)、パリティ(G)、ストップビット(H))」 「サムチェックの有無(I)」「タイムアウト時間(J)」「リトライ回数(K)」 を指定します。
MELSEC-Qシリーズ,TOYOPUC-PC3JのEthernetを選択された場合、D〜Iの設定が 「接続先IPアドレス」「接続先ポート番号」「受信ポート番号」「通信方式」 に変わります。
*.PLCとの通信間隔の実際の値はFeWSサービス起動後に 【画面2.9.1. システム情報】 から確認できます。

 接続先は自動でリストアップされたシリアルポートのリストから選択して行います。 シリアルポートがどのように認識されているかは 【画面2-2-2.デバイス設定一覧】【画面2-9-1.システム情報】から確認できます。

※.COM-1PD(FIT)を使う場合には、データ転送モードのスイッチを設定する必要があります。
 ・MELSEC-A/FX/Qシリーズの場合は1をON、2〜6をOFF(全2重[RTS/CTS自己ループ])
 ・TOYOPUCの場合は1,3〜5をON、2,6をOFF(半2重)
 ・7〜10はターミネータです(順にRxD,CTS,TxD,RTS)。
 詳しくはCOM-1PD(FIT)の解説書を参照ください。

 ここまでの設定が完了したら更新ボタンをクリックしてPLCの接続設定を完了します。
画面2-2-9.PLC接続設定の完了
画面2-2-9.PLC接続設定の完了

 PLCの接続設定が完了したらPLCから取得するデータの要求ブロックの設定に移ります。 「PLC要求設定」と表示されている部分(@)をクリックして 【画面2-2-10.PLC要求設定】を表示します。PLCの接続設定が完了していない場合、 PLC要求設定は行えません。先にPLC接続設定を済ませておいて下さい。
画面2-2-10.PLC要求設定
画面2-2-10.PLC要求設定

 F&e Web ServerではPLCから取得するデータを 「開始アドレスから??点」という方法で扱います。
この「開始アドレスから連続した点数」を要求ブロック呼びます。 F&e Web Serverでは要求ブロックを最大で 16 まで登録できます。 各要求ブロックの読み込み可能点数は48点まで指定可能なので、 最大で768点( = 16 x 48 )のデータを他のF&eITデバイスと同様に モニタリング・監視・保存の対象にすることができます。

 要求ブロックの設定は要求ブロックリストから設定する要求ブロックの右端の をクリックし、要求ブロックの設定を青枠内に 表示させて行います。
設定する要求ブロックの 「有効/無効(@)」 「要求ブロックの名称(A)」 「読込み開始デバイス(左のリストからデバイスを選択、右にアドレスを入力) (B)」 「読込み点数(C*)」 「データ形式(D)」 を入力します。

 Bの読込み開始アドレスはそのデバイスのアドレスの基数が何進数になっているかを 考慮して入力して下さい(アドレスの基数が16進数なら1FA等の16進数で入力します。)。

*.32ビット形式を選択した場合には要求点数は2の倍数(16ビットでの読込み点数)を指定する必要があります。
 Dのデータ形式は読込む対象がワードデータ(16bitデータ)の場合、 データを取得した後で、どのような形式でそのデータを扱うかを指定します。 選択できる形式は
 ・16ビット符号無し整数
 ・16ビット符号有り整数
 ・16ビットBCD
 ・32ビット符号無し整数
 ・32ビット符号有り整数
 ・32ビットBCD
 ・32ビット実数
で、選択によって以下のように値が処理されます。
32ビット形式を選択した場合でも、ファイル保存、イベント履歴で保存される値は
 -9999999 〜 99999999(整数型の場合)
もしくは
 -9999.99 〜 99999.99(実数型の場合)
に値が丸められて保存されますのでご注意ください。
モニタリングでは値は丸められることなく表示されます。
32ビット形式を選択された場合には信号名称の右端に"*"が表示されます。
例.D-1000に 8888h, D-1001に 9999h がセットされている場合
16ビット符号無し整数 D-1000 整数値で 34952
16ビット符号有り整数 D-1000 整数値で -30584
16ビットBCD D-1000 整数値で 8888
32ビット符号無し整数 D-1000* 整数値で 2576976008 有効数値 0 〜 99999999
32ビット符号有り整数 D-1000* 整数値で -1717991288 有効数値 -9999999 〜 99999999
32ビットBCD D-1000* 整数値で 99998888
32ビット実数 D-1000* 実数(浮動小数)値で -0.000000 有効数値 -9999.99 〜 99999.99

 PLCのモニタリングやファイル保存時の信号名称はコメントを用いるのではなく、 アドレスを使用します。
例えば要求ブロック番号1に「X-01F0」から【4点読み出す】ように設定した場合、
信号名称は順に「X-0001F0」「X-0001F1」「X-0001F2」「X-0001F3」となります。
※信号名称でのアドレスはPLC機種に関わらず 6桁表現 です
 信号名称をアドレスではなく任意の名称に変更したい場合には、 読込み開始アドレス右のをクリックします。
画面が信号名称変更用のフォームに移りますので、設定したい名称を入力して 設定を保存してください。
設定後は入力したコメントがデータファイルのヘッダや、イベント検出時の信号名称として使われます。
 入力が完了したら更新ボタンをクリックして設定を保存します。

 PLCの接続設定をやり直す場合には「PLC接続設定」と表示されている部分をクリックします。
クリックすると【画面2.2.8.PLC接続設定】が表示され、接続設定をやり直すことができます。

仮想デバイス

画面2-2-11.仮想デバイス一覧
画面2-2-11.仮想デバイス一覧
 仮想デバイスとはF&e Web Serverが取り込んだ各種信号を任意の式で演算し、 その結果を値として取り込む演算用のデバイスです。
仮想デバイスを設定することで複数信号の和/積などの計算値でイベント監視、ファイル保存、 モニタリングが可能です。
 仮想デバイスは各48点x4ブロックの合計192点まで作成できます。

 仮想デバイスの設定は【画面2-2-11.仮想デバイス一覧】から行います。
まずは設定を行う仮想デバイスのブロックを選び、その仮想デバイスの をクリックします。
仮想デバイスは4ブロックに分かれており、1ブロックあたり48点の信号を設定できます。

 設定した仮想デバイスを削除するにはをクリックします。
画面2-2-12.仮想デバイス設定
画面2-2-12.仮想デバイス設定
 仮想デバイスの設定は【画面2-2-12.仮想デバイス設定】で行います。

 はじめに仮想デバイスの名称を入力します(@)。
続いて信号の名称を入力します(A)。ここで入力した名称がイベント監視、ファイル保存等で 使われます。
名称を入力したら、その仮想デバイスの信号を算出する為の演算式を入力します(B)。 演算式の入力の仕方は後述*します。
最後に値の有効桁数を選択します(C)。ファイル保存はこの桁で保存されます。

 設定ではA、Bの入力が無い箇所が前詰めされます。
このため、設定が「仮想デバイス0-0」,「仮想デバイス0-2」しか入力されていないような場合、 設定を保存すると「仮想デバイス0-2」の設定内容が前詰めされて「仮想デバイス0-1」の設定として 保存されます。
演算式の記述方法
・演算式で計算した結果が各仮想デバイスの信号値になります。
・演算式の中には入力できる文字は
  「0」〜「9」,「.」,「F」,「P」,「E」,「:」,「(」,「)」,
  「+」(和),「-」(差),「*」(積),「/」(除),「%」(余),「&」(ビット積),「|」(ビット和)
 です。
・演算式の中には全角文字および半角スペースを含めないでください。
・括弧*1の利用が可能です。
・信号名、演算式が入力されていない場合は設定が前詰めされます。

・F&e Web Serverが管理する信号を演算式に含める場合には以下の記述を行います。
  F1:2:0
 「:」区切りでDeviceIDチャネル信号タイプの順に指定します。
 例の記述では 「DeviceID:1のF&eITデバイスのCh2の現在値(信号タイプ:0)」 を表しています。
 【DeviceIDの指定】
  F&eITデバイス … DeviceIDの先頭に「F」を付け、モジュールDeviceID順に「F0」〜「F7」を指定します。
  PLC … DeviceIDの先頭に「P」を付け、要求ブロック順に「P0」〜「P15」を指定します。
 【チャネルの指定】
  F&eITデバイス … モジュールのチャネル順に「0」〜「31」を指定します。
  PLC … 要求ブロック内の先頭から順に「0」〜「47」を指定します。
 【信号タイプの指定】
  F&eITデバイス
   デジタル入力の場合 … 0:現在値、1:カウント値、2:ON時間値
   カウンタ入力の場合 … 0:現在値、1:増分カウント値
   アナログ/Pt入力の場合 … 0固定
  PLC … 0固定

・イベント状態の場合、先頭に「E」を付けその後にイベント番号-1の値をセットします。
  E0  ※イベント 1の状態(セットされる値は-1:未設定, 0:正常, 1:異常発生中)
  E299 ※イベント300の状態(セットされる値は-1:未設定, 0:正常, 1:異常発生中)

・取り込んだ信号を複数使っての演算も指定できます。
 【記述例】
   (10-F1:2:0)*10  ※F&eITデバイスの値を工業値変換
   F1:1:0*10+(20+F2:0:0)/10  ※2つのF&eITデバイスで演算
   (F0:1:0+F1:2:0)*0.1+P0:2:0  ※F&eITデバイスとPLCの値を演算
   (F3:0:2+F3:0:2)/60  ※DeviceID:3にあるデジタル入力のON時間の合算の単位を分に変換
   (P0:2:0&4)/4  ※PLCのレジスタからビット値を取出し
   E0*F1:0:0   ※イベント1の状態とDeviceID:1のチャネル0の値を掛け算
*1.括弧は ( ) で指定。演算順は()内を優先します


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