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PLC資料.SYSMAC CS1/CJ1シリーズのEthernetを設定する

はじめに

 オムロン株式会社 SYSMAC CS1/CJ1シリーズ の各機器の設定方法の詳細は、 オムロン株式会社 殿が提供する取扱説明書等をご覧ください。

 本ドキュメントでは SYSMAC CS1/CJ1 シリーズのPLCと設定用PCとを ペリフェラルポート接続ケーブルで接続し、 FA統合ツールパッケージ CX-Programmer(Ver 6.11) を使って SYSMAC CS1 シリーズ用 Ethernetユニット CS1W-ETN21(ETN21Mode) を設定する方法を説明します。

 PLC側のIPアドレスは自動生成方式を使って設定するものとします。
 設定用PC、F&e Web Serverのネットワークの設定は完了しており、 各機器は下図のようにEthernetケーブルで接続されているものとします。
設定用ネットワーク例
図.設定用ネットワーク例

ハードウェアを装着する


 CS1シリーズならベースユニットに電源、CPU、Ethernetユニットを装着します。
 CJ1シリーズなら電源、CPU、Ethernetユニットをスタックしてユニットを接続します。
以下の説明ではCS1シリーズでEthernetユニットをCPUラックの2番(0,1はCPU)に取付けた場合の手順を説明します。

EthernetユニットのSW設定を以下の通りにします。
UNIT No. = 0
NODE No.X16^1 = C
NODE No.X16^0 = 8
PLC側のFINS/UDPの自動生成方式によるIPアドレス設定では、
 「ノードアドレス=IPアドレスのホストID*
*.サブネットマスクが255.255.255.0の場合、IPアドレスの最終項目にあたる
の関係が成り立ちます。
PLCのIPアドレスが192.168.1.200でサブネットマスクが255.255.255.0の場合、 ホスト部である「200」を16進数表記した「C8」がPLC FINSノードアドレス(DA1)になります。
またPLC側のノードアドレス(DA1)の設定可能範囲は 使用するEthernetユニットによって異なります。
メーカマニュアルでご確認ください(CS1W-ETN21の場合、1〜254になります)。
Ethernetユニットを装着し終わったら電源をONにしてPLCを起動させます。
PLCが起動したら PC と PLC(CPU)を専用ケーブルで接続します。  これでハードウェアの準備は完了です。

CX-Programmerを使ってPLCから設定を読込む

ここでは自動オンライン接続を使ってPLCと接続した場合を説明します。
自動オンライン接続を使用すると、PLCからプログラムや現状のハードウェア構成、 各種設定などの項目が自動的に読み込まれるため、通信に関する設定は
 CX-Programmerを使ってEthernetユニットを設定する」の「ネットワークパラメータの設定
以降を実施する事となります。
最初から手動にて設定を行う場合は「CX-Programmerを使ってEthernetユニットを設定する」の項目以降を参照願います。
 CX-Programmerを起動します。
画面.CX-Programmer初期画面
画面.CX-Programer初期画面
 CX-Programmerが起動したら、メニューから[PLC]→「自動オンライン接続]→[接続ポート選択]で接続ポートを選択します。
画面.接続ポート選択
画面.接続ポート選択
接続ポートを設定したら[PLC]→[自動オンライン接続]→「自動オンライン接続実行」でPLCに接続します。
自動オンライン接続を行うと以下のダイアログが表示されますので[はい]ボタンをクリックします。
画面.プログラム転送選択
画面.プログラム転送選択
[はい]ボタンをクリックすると自動転送処理が行われ、転送完了となります。

CX-Programmerを使ってEthernetユニットを設定する


新規プロジェクトの作成

メニューから[ファイル]→[新規作成]を選択します。
画面.PLC機種変更
画面.PLC機種変更
ここではPLC機種に[CS1G/CJ1G]、ネットワーク種別を[Toolbus]とします。
選択が完了したら[OK]ボタンをクリックします。

PCパラメータ(I/O割付け)の設定

画面.プロジェクトツリー
画面.プロジェクトツリー
PLCからパラメータを読込んだら、Ethernetユニットの設定を行います。

PLCの状態がプログラムモードであることを確認します*
*.「運転モード」や「モニタモード」の場合はメニューから[PLC]→[動作モード]を選択し、 「プログラムモード」に変更してください。
続いて画面左端のプロジェクトツリーの[I/Oテーブル・ユニット設定]をダブルクリックして 下図[PLCのI/Oテーブル]を表示します。
画面.PLCのI/Oテーブル
画面.PLCのI/Oテーブル
「[0000] CPUラック」の「02 [0000] 空きスロット」をダブルクリックし、 ユニット選択画面を表示します。
画面.ユニットの選択
画面.ユニットの選択
「通信」→「CS1W-ETN21(ETN21 Mode)(Ethernetユニット)」を選択します。 選択が完了したら[OK]ボタンをクリックします。

 ユニットの選択が終わると、ユニット番号の入力画面になります。
画面.ユニットの追加
画面.ユニットの追加
Ethernetユニットに設定したユニット番号(ここでは0)を入力し、[OK]ボタンをクリックします。
設定が完了すると「画面.PLCのI/Oテーブル 」に戻ります。

ネットワークパラメータの設定

自動オンライン接続を使用してPLCから設定を読込んだ場合は、これ以降を設定することとなります。
PCパラメータ(I/O割付け)の設定が完了したらネットワークパラメータの設定を行います。
「画面.PLCのI/Oテーブル 」で先ほど設定したEthernetユニットをダブルクリックします。
ダブルクリックするとネットワークパラメータの設定画面が表示されます。
画面.パラメータの編集画面(CS1W-ETN21)
画面.パラメータの編集画面(CS1W-ETN21)
設定を行うパラメータは以下の通りです。
IPアドレス PLCに設定するIPアドレスを入力します。
ここでは 192.168.1.200 を入力します。
サブネットマスク 上で入力したIPアドレスに対するサブネットマスクを入力します。
ここでは 255.255.255.0 を入力します。
IPアドレス変換 FINSノードアドレスへの変換方式を選択します。
ここでは [自動生成方式(動的)] を選択します
この他のパラメータの変更は必要ありません。

パラメータをPLCへ書き込む

「画面.パラメータの編集画面(CS1W-ETN21)」で設定が完了したら [転送[パソコン→ユニット]]ボタンをクリックして設定をPLC/Ethernetユニットに 転送します。
画面.転送確認
画面.転送確認
転送確認画面が表示されますので[はい]ボタンをクリックします。
ボタンをクリックするとデータの転送が行われます。
画面.転送中
画面.転送中
転送が完了すると「ユニットをリスタートしますか」と確認の画面が表示されますので、 [はい]ボタンをクリックしてユニットをリスタートさせます。
画面.ユニットのリスタート
画面.ユニットのリスタート

動作の確認

設定に問題が無ければ、Ethernetユニットのリスタート後に、Ethernetユニットの
・RUN
・LINK
の2つのLEDが点灯します。またF&e Web Serverなどとの間に通信が発生した場合には、
・SD
・RD
の2つのLEDが点滅します。
PCから動作を確認する場合には、PCからPLCに対してpingコマンドを実行して Ethernetユニットと通信が行えるかを確認できます。 pingコマンドはPCのスタートメニューから [スタート]→[すべてのプログラム]→[アクセサリ]→[コマンドプロンプト]を起動し、
> ping 192.168.1.200
とPLCのIPアドレスを入力して実行します。
C:\>ping 192.168.1.200
Pinging 192.168.1.200 with 32 bytes of data:

Reply from 192.168.1.200: bytes=32 time=1ms TTL=255
Reply from 192.168.1.200: bytes=32 time<1ms TTL=255
Reply from 192.168.1.200: bytes=32 time<1ms TTL=255
Reply from 192.168.1.200: bytes=32 time<1ms TTL=255

Ping statistics for 192.168.1.200:
Packets: Sent = 4, Received = 4, Lost = 0 (0% loss),
Approximate round trip times in milli-seconds:
Minimum = 0ms, Maximum = 1ms, Average = 0ms

C:\>
のように 0% loss になっていればEthernetユニットの設定は完了です。


※「SYSMAC」「CX-Programmer」はオムロン株式会社の登録商標です。
※その他製品名などは各社の登録商標です。

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